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岩手県農産物改良種苗センター

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令和7年 理事⾧の年頭挨拶

新しい年を迎え、皆様には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。日頃より、当種苗センターの事業推進につきまして、特段のご支援、ご協力を賜り、厚く御礼申し上げます。

令和6年は、春の水不足や記録的な猛暑のため、米穀、果樹、野菜等の農作物の生育に大きな影響が生じた年でした。

こうした中においても、本県の水稲においては「作況指数106」と24年ぶりの「良」となりました。品質については、高温登熟の影響等による品位の低下が心配されましたが、本県産米の一等米比率は94.4%(令和6年10 月末現在)と全国一位の高品質となっており、生産者をはじめ、関係者のご努力によるものと敬意を表するものであります。

また、全国的な動向を見ますと、米主産地における度重なる災害の発生やインバウンドの拡大等によると思われるコメの需要増により、主食用米の不足感から「令和の米騒動」が発生いたしました。

令和6年産米価の高騰は、生産者にとっては朗報となりましたが、こうした状況が将来にわたり継続され、生産意欲の向上と生産力の回復につながることを期待するところであります。

当種苗センターは、本県の農業経営の発展に寄与することを目的に、農業生産の基盤である優良な種子・種苗の安定供給に取り組んでおります。種子等の生産関連施設の老朽化等の課題もあり、種子・種苗を取り巻く環境は、けっして楽観できる状況ではありませんが、役職員一同引き続き努力を重ねて参る所存であります。

種子・種苗生産者の皆様や関係機関・団体各位の一層のご支援、ご協力をお願い申し上げるとともに、皆様のご多幸を祈念し年頭の挨拶といたします。

 

公益社団法人 岩手県農産物改良種苗センター

理事⾧ 伊 藤 清 孝